「債務整理したらスマホは使えなくなる?」
「携帯の機種代が残ってるけど、どうなる?」
「料金をクレカ払いにしてるけど、止まらない?」
債務整理を考えるとき、携帯電話の契約がどうなるかはとても気になるポイントです。
本記事では、任意整理・個人再生・自己破産後の携帯利用について、キャリア契約・機種代・クレジットカード払いの影響を含めてわかりやすく解説します。
携帯キャリアとの契約は継続できる?
基本的に、携帯電話の利用契約自体はそのまま継続可能です。
債務整理をしたからといって、自動的に回線が停止されることはありません。
ただし、次のようなケースでは注意が必要です:
- 携帯代を滞納している場合:回線停止の可能性あり
- 機種代金の残債を整理対象にした場合:端末が回収される可能性あり
機種代金が残っている場合は?
携帯端末の代金を分割で支払っている場合、その残債は「債務」として扱われることがあります。
特に、自己破産や個人再生では、端末代も含めたすべての債務が整理対象となるため、携帯会社が端末の返却を求めるケースもあります。
一方、任意整理では、対象から除外することも可能なので、相談時に携帯の支払い状況を正直に伝えておくと安心です。
債務整理後に機種変更できる?
債務整理後は、信用情報に事故情報(ブラックリスト)が記録されます。
そのため、分割払いでの機種変更は基本的にできなくなります。
機種変更したい場合は、以下の方法になります:
- 一括払いで端末を購入
- 中古スマホを購入してSIMだけ差し替える
携帯料金をリボ払いしていたクレジットカードを債務整理したけど…
携帯料金をクレジットカード払いにしていた場合、そのカードを債務整理の対象にすると利用停止になります。
しかし、携帯料金自体が止まるわけではありません。多くのキャリアでは、クレカ停止後も数日〜1週間は支払いエラーのままで回線は継続されます。
その間に口座振替や別の支払い方法に変更しておけば、携帯が止まることはありません。
携帯料金がすぐ止まらないのはなぜ?クレジットカード払いの仕組み
「クレジットカードを債務整理に含めたのに、携帯がすぐに止まらなかった」という声をよく聞きます。
これは、携帯料金の支払いが携帯会社からではなく、カード会社経由で処理されているからです。
支払いの流れはこうなっている
- 携帯会社(例:ドコモ、au)が、利用者の料金をカード会社に請求する
- カード会社がいったん立て替えて支払う(この時点で携帯会社には支払い完了)
- 後日、利用者の口座からカード利用額として引き落とされる
つまり、携帯会社は「クレジットカード会社から料金を受け取っている」ため、
カードが停止されるまでの間は携帯が止まらないのです。
厳密にはカードで引き落とし出来なくなり、支払い催促がきて支払えれば止まりません。
ただし、これは一時的な猶予にすぎない
債務整理を依頼すると、その時点でクレジットカードは利用停止になります。
そのため、次回以降の携帯料金はカードから引き落とせなくなり、結果的に携帯会社側で支払いエラー → 督促 → 利用停止となる流れです。
早めの支払い方法変更がおすすめ
- 口座振替(銀行引き落とし)への変更
- 家族名義のカードへの切り替え(使える場合)
- プリペイドカードやキャリア決済の併用(一部制限あり)
携帯料金が未払いになると、キャリアとの信用に傷がつく可能性があるため、
クレカを債務整理に含める予定がある場合は、早めに支払い方法を変更しておくのがベストです。
支払い方法は早めに見直しましょう
債務整理を依頼した時点で、クレジットカードは使えなくなります。
携帯料金がカード払いになっている場合は、そのままだと支払いエラーになってしまう可能性があります。
「携帯が止まって初めて気づく」という事態を避けるためにも、以下の対応を早めに行うことをおすすめします。
おすすめの対応策
- 携帯会社のマイページで支払い方法を口座振替に変更
- 家族の名義のカードが使える場合は、家族の協力を得て切り替え
- 支払い専用のデビットカードやプリペイド型カードの利用(キャリアが対応していれば)
- 一時的に支払いが厳しい場合は、携帯会社に相談(分割や支払い猶予の制度がある場合も)
携帯は生活インフラのひとつです。仕事や連絡手段を絶たないためにも、
債務整理を決意したタイミングで、携帯料金の支払い方法を必ず見直しておきましょう。
まとめ:債務整理後も携帯は使えるが注意点あり
債務整理後でも、携帯電話の契約自体は基本的に継続可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- 機種代の残債を整理対象にした場合、端末返却の可能性
- 機種変更は原則「一括払い」のみ
- クレカ払いを債務整理したら、支払い方法変更を早めに
携帯電話はライフラインのひとつ。手続きに入る前に、支払い状況や契約内容を専門家に相談することで、トラブルを回避できます。
\ 債務整理してもスマホを止めたくないなら /
債務整理に詳しい弁護士・司法書士なら、携帯の契約や端末代も考慮してアドバイスしてくれます。