20代、ギャンブルに明け暮れた日々
今思えば、パチンコを始めた高校卒業の時から借金生活は決まっていたのかもしれません。
20代の頃、私はパチンコにどっぷりハマっていました。給料が入れば仕事終わりに毎日パチンコ、負ければ翌月取り返そうとまた通う。そんな生活を繰り返していました。
そして、職場の先輩の影響で20代前半に競輪を始めました。勝ち始めると、パチンコの当たり金額が少なく感じてしまい、次第に競輪一本に絞るように。
競輪の展開予想と能書きをたれるのが大好きでした。
一時はパチンコしながらスマホでは競輪のネット投票。ギャンブル漬けの毎日でした。
もっと勝ちたい…FXに手を出す
FXを知り競輪よりもずっと安定して大きな金額を勝てるんじゃないかと思うようになり、しかも24時間できる。これだ!と思いましたね。
最初は勝てませんでしたが勉強すれば勝てると信じ込んでいました。そのうちに資金を増やすことも増えてきましたが勝てば勝つほど金額を上げ、負ければ取り返そうとさらに突っ込む。そんな典型的な依存状態でした。
パチンコや競輪での負けを取り返そうと、FXでも勝負。しかし、現実はそう甘くなく、損失はどんどん増えていきました。
ちなみにFXは9割の人が負け、勝つのは1割の人だそうです。確かに勉強すれば誰でも勝っている人たちと同じような知識は身につきます。FXはメンタルが9割と言われていますが借金がありお金を追いかけている状態ではいくら知識があっても継続的に勝つことは難しいでしょう。
クレカのショッピング枠を使い始めた
借金は消費者金融のキャッシングだけではありません。FXの資金に、クレジットカードのショッピング枠も使うようになりました。生活費までカードで支払い、現金を浮かせてFXに充てるように…。
総量規制によりキャッシングやカードローンの限度額が制限されても、ショッピング枠は規制外。その仕組みに甘え、次々とクレジットカードを作り、支払い能力を無視して借金が膨れ上がっていきました。
最終的な借金額は550万円
そもそも消費者金融に手を出したきっかけは20代後半にした離婚でした。結婚している時は借金などありませんでしたが一人になったことで、誰にも止められずギャンブルにのめり込み、借金を重ねていきました。
消費者金融、カードローン、複数のクレジットカードのショッピング・キャッシング枠…。気がつけば、借金は合計で約550万円になっていました。
支払いに追われる毎日。どうなかして取り返そうと支払いのお金を先に増やそうとFXにつぎ込むようになります。上手く凌げることもありますし、それが何百万となるときもあります。しかしいずれは溶かしてお金に追われる日々。一度ギャンブル脳になると勝つことは難しいです。FXはやり方次第で投資にもギャンブルにもなりますが私は完全にギャンブルでした。借金があり取り戻そうと思っているうちは永遠にギャンブルのままだと今になっては理解できますが資金を減らしたくないの一心でした。
勝率は8割くらいしかし一回の負けで全てを吹き飛ばす、コツコツドカンです。逆行しても資金を減らしたくない、いづれは戻るだろうとナンピンを繰り返し損切りができない。
いわゆるプロぺスト理論です。
現在の生活と次回予告
現在は再婚し、家族4人での生活を送っています。あの頃の自分を振り返ると、今でも後悔や反省の気持ちでいっぱいです。
FXでは損切りができませんでしたが人生においては『任意整理』という遅めの損切りをしました。
次回は、そんな私がなぜ任意整理を決断したのかについてお話しします。借金と向き合う決意に至った経緯を、正直に語っていきたいと思います。
この記事が、同じように悩んでいる方の気づきや一歩につながれば幸いです。