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【脳科学シリーズ】ギャンブルでも無感情なら依存症にならない?感情と依存症の意外な関係

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ギャンブルでも無感情なら依存症にならない?感情と依存症の意外な関係

投稿日:2025年5月25日

ギャンブル依存症と感情の関係

ギャンブル依存症は、「勝つ快感」や「スリル」「取り戻したい気持ち」など強い感情がきっかけとなり、脳が快感を覚えて繰り返すようになることで形成されます。

そのため、「無感情なら依存症にはならないのでは?」という疑問は一見もっともに思えますが、実はこの考えには重要な落とし穴があります。

感情が動かない=依存しない、は本当か?

感情が動かない場合、たしかにドーパミンの分泌は起きにくくなり、報酬系が刺激されないため、依存症のリスクは一見低く思えます。

しかし、実際には「無感情でも依存的にギャンブルを繰り返す」ケースも多くあります。これはなぜでしょうか?

無感情でもギャンブルを繰り返す理由

ギャンブル依存が進行すると、脳の報酬系が刺激に鈍感になる(報酬の耐性)ため、以前のような快感を感じにくくなります。

それでも行動だけは止まらず、「もう楽しくもないけど、やめられない」という麻痺状態に陥るのです。これは感情が消えていても脳が習慣として依存している状態です。

また、「勝っても負けても無感情」になっているとすれば、それはすでに依存症が進行している兆候とも言えるのです。

感情の欠如はむしろ危険なサイン

ギャンブル中に「何も感じなくなった」「負けても何とも思わない」「勝っても空虚」――これらは一見落ち着いているようで、実は感情の麻痺(フラット化)が進んでいる状態です。

この状態では、快感ではなく強迫的な行動としてギャンブルを続けてしまうため、問題はより深刻です。

感情が動く=悪、ではない

重要なのは「感情を感じること=依存につながる」と思い込まないことです。ポジティブな感情や健全な快感は、依存を防ぐ役割も果たします。

感情をシャットダウンするのではなく、他の健全な行動で感情を動かすことが依存脱却の鍵となります。

まとめ:無感情でも依存は起こる

ギャンブルに感情が伴わなければ依存にはならない、という考えは誤解です。無感情でも習慣化や脳の異常によって依存は進行します。

むしろ、快感を感じなくなってもやめられない状態は、依存が重症化しているサイン。感情の働きや脳の仕組みを理解し、適切に対処することが大切です。

依存症は「感情の問題」だけでなく「脳の習慣化」の問題でもあります。無感情でも危険信号を見逃さず、回復に向けた一歩を踏み出しましょう。

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