任意整理を弁護士に依頼して「受任通知」が送られたら、まずホッとひと息つくかもしれません。でも、本当のスタートはここから。
「支払いが一時止まった今こそ、生活を立て直すチャンス」です。この記事では、任意整理中の生活費のやりくり術と、受任通知から和解までの間にやるべきことを、体験談を交えて解説します。
目次
- 受任通知〜和解までの流れ
- この期間にやるべき3つのこと
- 任意整理中の生活費のやりくり術
- クレジットカードが使えなくなったら?支払い方法の見直し
- 借金を繰り返さないために
- おすすめの生活費管理ツール・習慣
- まとめ:ピンチをチャンスに変える期間
1. 受任通知〜和解までの流れ
受任通知が債権者に送られると、以下のような流れになります。
- 催促・請求がストップ(※完全に止まるまで1週間程度かかる場合も)
- 引き落としが止まるので、口座の残高管理が重要
- 弁護士が利息を引き直し計算 → 借金額確定
- 債権者と和解交渉 → 分割返済の合意(3〜6ヶ月かかるケースあり)
この間が、家計を立て直すための「猶予期間」です。
なお、弁護士事務所によっては和解が成立するまでの間に、弁護士費用を分割で支払ったり、積立金を用意したりすることがあります。
実際にわたしも、受任から和解までの間に月々分割で弁護士費用を支払いながら積み立てを行いました。
2. この期間にやるべき3つのこと
① 家計の全体を見直す
まずは「収入と支出」の全体を洗い出しましょう。紙でもスマホアプリでもOK。月にいくら使っていて、何に使っているのかを可視化するだけで意識が変わります。
② 優先順位の見直し
- 家賃・光熱費・食費 → 最優先
- 通信費・保険・サブスク → 必要最低限に
- 趣味・娯楽 → 一時的に縮小
③ 弁護士費用の積立
任意整理の和解後、返済が始まりますが、それまでに着手金や費用の分割払いが発生します。今のうちに少しずつでも積み立てておきましょう。
3. 任意整理中の生活費のやりくり術
● 固定費の見直しが最優先
任意整理中は「変動費より固定費を削る」ことが大切。以下を見直しましょう:
- スマホ料金: 格安SIMに乗り換え
- 保険: 不要な医療・がん保険などの見直し
- サブスク: 使ってないものは解約
● 食費は「まとめ買い」&「作り置き」
コンビニはコスパが悪いので極力避けましょう。業務スーパーやドラッグストアを活用し、週に1回まとめ買い → 作り置きで時短&節約。
● 家族と協力できるなら大きな力に
配偶者に状況を打ち明けられるなら、ぜひ協力してもらいましょう。無理な隠し事は、後から大きなトラブルに繋がることもあります。
4. クレジットカードが使えなくなったら?支払い方法の見直し
任意整理をするとそのカード会社のクレジットカードは使えなくなります。信用情報もブラックになりますので、他社カードも基本的には利用停止になります。
以下の支払い方法へ切り替える準備が必要です:
- クレジット払い → デビットカード or 現金
- サブスク → 銀行口座振替 or デビット
- 定期購入や自動引き落とし → 支払い方法変更の手続き
5. 借金を繰り返さないために
任意整理中は「これ以上借金を作らない」ことが大前提です。
ギャンブルや浪費、買い物依存などが原因で、借金を背負った方が多いのではないでしょうか?だからこそ、この期間中に「原因と向き合う」ことがとても大切だと実感しています。
・パチンコや競馬などギャンブルは完全に断つ
・カードが使えなくなったことを逆手に、現金管理に徹する
・欲しい物は「一旦考える習慣」をつける
借金の原因と向き合い、生活習慣を変えることが、再スタートの第一歩になります。
6. おすすめの生活費管理ツール・習慣
● 家計簿アプリ
- マネーフォワードME
- Zaim
- LINE家計簿
● お金の使い方チェック習慣
- レシートは毎日見直す
- 1日500円生活 → 週末ご褒美でモチベ維持
7. まとめ:ピンチをチャンスに変える期間
任意整理の受任通知〜和解までの期間は、支払いが一時的に止まる「再起の準備期間」です。
この間に家計の立て直し、習慣の見直し、支出の削減ができれば、和解後の返済もグッとラクになります。
一番大事なのは、「一人で抱え込まないこと」。この記事が少しでも安心材料になれば嬉しいです。
次回は「任意整理中の副業や収入の増やし方」についてもお話しする予定です!