はじめに
銀行もカードローンも消費者金融も貸してくれない。
そんな極限状態で見つけた「即日融資」「ブラックでもOK」の広告。
その先にあるのが闇金です。
一度足を踏み入れると、合法的な手段では解決できない事態に陥る可能性があります。
闇金とは?
闇金(違法金融業者)は、貸金業の登録をせず、法律の上限金利(年20%)を大幅に超える金利で貸し付けを行う違法業者です。
- 法定利息を大きく超える「トイチ(10日で1割)」「トゴ(10日で5割)」
- 返済不能を前提にしている
- 個人情報を利用して脅迫や嫌がらせを行う
つまり、返すことなど最初から期待していないというのが闇金の本質です。
闇金に手を出す心理
「とりあえず今日さえ乗り切れば…」
「給料日まで借りるだけ」
「もう正規の業者はどこも貸してくれない…」
こうした一時的な逃げ道として闇金に手を出してしまうケースが多くあります。
しかし、ここからが本当の地獄のはじまりです。
闇金に借りるとどうなるか?
- 返済しても元金が減らない
- 返済が遅れると脅迫、家族や勤務先に連絡
- 新たな「闇金」を紹介され、借金が増える
- 携帯を契約させられ売却させられる(携帯買取詐欺)
闇金は法的手段が通用しない存在であり、正攻法では関係を断ち切ることが困難になります。
なぜ闇金の被害がなくならないのか?
ネット広告やSNS経由、さらには正規業者を装って接近してくる闇金も存在します。
「信用情報に傷があってもOK」といった甘い言葉に騙され、被害に遭う人が後を絶ちません。
闇金に手を出した後にできること
闇金と関わってしまった場合、以下の行動が有効です。
- 闇金対応に詳しい弁護士に相談
- 着信拒否・電話番号変更・銀行口座凍結
- 勤務先や家族に事情を説明(根回し)
重要なのは「返さない勇気」です。
違法業者への支払い義務はありません。
債務整理で救えるのか?
闇金の借金は法的には無効ですが、それ以前の正規業者からの借金がある場合は、債務整理で救済が可能です。
- 任意整理で利息をカットして返済負担を軽減
- 個人再生で借金を大幅圧縮
- 自己破産で借金の免除
闇金被害と他の借金を同時に抱えているなら、闇金対応+債務整理の組み合わせが有効です。
債務整理・自己破産などの問題は弁護士法人ひばり法律事務所が解決
体験談:闇金から抜け出せた人の声
「給料日前に借りた3万円が、2ヶ月後には10万を超えていました。
弁護士に相談して闇金との関係を断ち、正規の借金は任意整理で整理。
あのとき相談していなければ、どうなっていたか分かりません。」
まとめ:闇金は“最悪の選択”
闇金に手を出した時点で、通常の借金とは異なるリスクを背負うことになります。
本当に追い詰められているなら、闇金ではなく法的な債務整理を選んでください。
自分の生活と命を守るために、専門家への相談が最も安全で確実な一歩です。
次回は「借金地獄への階段⑥:キャリア決済の使いすぎ」について解説予定です。