できる人・できない人は?よくある疑問をケース別に解説!
借金の返済が苦しくなり、債務整理を考えたとき、
「自己破産は避けたい」「家族や職場にバレたくない」
そんな理由で任意整理を検討する人も多いのではないでしょうか?
私自身もそのひとりで、ギャンブルが原因で900万円の借金を抱え、現在任意整理を進めています。
この記事では、任意整理についてさまざまなケースや疑問を具体的に解説していきます。
任意整理とは?
弁護士や司法書士が、貸金業者と直接交渉して借金の利息や遅延損害金をカットし、月々の返済額を軽減する手続きです。
- 裁判所を通さない
- 家や財産を守りやすい
- 周囲にバレにくい
といった特徴があります。
1. 任意整理を希望するよくある理由
- 家族や職場にバレたくない
- 自己破産には抵抗がある
- 家や車を手放したくない
任意整理は、日常生活を大きく変えずに借金問題を解決したいという人にとって、現実的な選択肢です。
2. 弁護士と司法書士、どちらに依頼する?
依頼先 | 扱える債務額・業者数 | 特徴 |
---|---|---|
弁護士 | 制限なし(高額でもOK) | 〇 対応範囲が広い |
司法書士 | 1社140万円以下 | ◎ 費用が安い場合も |
高額な債務(1社140万円以上)がある場合は弁護士一択です。
3. 過払い金が発生している条件
- 借入開始が2010年より前
- 消費者金融(アコム、プロミスなど)から借りていた
- 長期間にわたって返済していた(5年以上が目安)
- 完済してから10年が経過していない
過払い金がある場合は、弁護士が調査し、借金から差し引かれることもあります。
4. 借入期間が短い場合
期間が短くても、返済が困難なら任意整理は可能です。
ただし、利息を大きく減らすことは難しいため、整理の効果は限定的な場合もあります。
5. 家族にバレる?郵送物やカードは?
任意整理では自宅に郵送物が届くことがあります。
バレるきっかけになりやすいもの:
- 弁護士からの封筒(事務所名の記載に注意)
- 任意整理対象のカードの家族カードが停止される
- 通帳の動きや電話でのやり取り
心配な場合は、弁護士に「郵送不可・連絡制限あり」で対応してもらえるか相談しましょう。
6. 借入先による違い(闇金や後払いは?)
- 消費者金融・銀行・カードローン: 原則任意整理可能
- 闇金: 任意整理可能ですが、そもそも違法業者なので返済義務なし。ただ対応には当事者では難しく弁護士等に依頼が一般的
- 後払い決済系: 任意整理の対象になります。最近では増加傾向
7. 勤務形態と任意整理
任意整理では安定した収入があれば、勤務形態に制限はありません。
- 正社員・派遣社員・パート:〇
- フリーランス・自営業:収入証明ができれば〇
自営業や法人経営でも、個人の借金であれば任意整理は可能です。
8. 車のローンがある場合の注意点
- 同じ会社内でローン契約を締結している場合においては、ローン会社は「オートローンはそのままでクレジットカードのみ任意整理」という対応を認めない
- クレジットカードを対象にするとオートローンも自動的に任意整理の対象となり、車を引き上げられるリスクがあります
9. 任意整理は自分で選べるけど注意点あり
任意整理では、どの借金を整理するか自分で選べます。
ただし、同じ系列の金融機関は情報連携があるため、
片方だけ整理しても、もう片方のカードや口座が利用停止になる可能性があります。
10. 任意整理後にできなくなること
できないこと | 理由・補足 |
---|---|
クレジットカードの作成 | 信用情報に5年間記録(ブラック) |
分割払い(スマホ・家電など) | 審査に落ちる可能性大 |
家賃保証会社の利用 | 一部の保証会社で審査落ちのリスクあり |
新規借り入れ | 金融機関の審査が通らない |
ただし、賃貸契約そのものは可能なケースも多く、保証会社を使わない物件なら問題なしです。
まとめ
任意整理は、「借金をゼロにする」のではなく、返済できる形に整える制度です。
自己破産を避けたい人、家族にバレたくない人には有効な選択肢です。
自分の状況に合っているか、ぜひ一度専門家に相談してみてください。
次回予告・関連記事
- 任意整理を実際にやってみた体験談
- 弁護士に相談する前に準備すべきこと
- 家族にバレないように任意整理する方法
体験に基づいた情報を今後も発信していきますので、ぜひご覧ください。