はじめに
「今月ちょっと足りないだけ」「給料が入ったらすぐ返すから大丈夫」――
多くの人が、借金の第一歩をこんな軽い気持ちで踏み出します。
しかし、それが後に取り返しのつかない“借金地獄”へとつながるとは、この時はまだ気づきません。
本記事では、最初の一歩としての「給料日までのつなぎ借金」が、なぜ危険なのかを、体験談と専門家の視点から掘り下げます。
「給料日まで」の軽い借金が始まりだった
- 最初はクレジットカードのキャッシング枠から
- 消費者金融の「審査最短30分」「即日振込」が便利で利用
- 1〜2万円だけならすぐ返せると思った
体験者の声:
「財布に現金がなくて、でもすぐに欲しいものがあって…。カードローンを初めて使いました。2万円だけ借りて、給料が入ったらすぐ返しました。」
習慣化する「ちょっと借りる」
- 月末になるとまた借りるように
- 返済と新たな借入がセットになっていく
- 気づけば「給料日=返済日」で手元にお金が残らない生活へ
借金を繰り返す心理とギャンブル脳の共通点
- 「今回も返せたから大丈夫」という楽観的思考
- 負けてもまたチャレンジすれば取り返せる、というギャンブル的な思考と類似
- 本来なら“異常”な状態を“普通”だと錯覚してしまう
専門家の視点:なぜ「少額借入」が危険なのか
- 心理的ハードルが低いため自制が効きづらい
- 「完済→借入→完済」のループに入りやすく、抜け出すきっかけがない
- 金利が高いため、長期的に見ると支払額が雪だるま式に増加
特に消費者金融やクレジットカードのキャッシングは年利15〜18%が一般的です。
たった2万円でも半年〜1年で数千円の利息が発生します。
小さな借金が地獄の入り口
- 少額のつもりでも、信用情報に記録される
- 複数社に手を出すようになると、管理できなくなる
- いずれは「おまとめローン」や「闇金」に手を出す可能性も
まとめ:「借金は返せばいい」ではなく「借りない」が正解
「今月だけ」「あと数日だけ」――その考えこそが、借金の階段を下る最初の一歩です。
返済能力ではなく、借金に頼る“習慣”こそが危険なのです。
次回は、こうして始まった借金が、どのようにクレジットカード、消費者金融、リボ払いへと拡大していくかを追っていきます。