任意整理をすれば借金が減る──そう思っていたのに、実際に提示された和解案を見て「返済額が増えている」と感じるケースもあります。なぜそんなことが起こるのか?この記事では、和解内容や債権者との交渉結果によって返済総額が増える理由を詳しく解説します。
受任通知後も延滞利息が加算されることがある
通常、弁護士が債権者に「受任通知」を送ることで、その時点から利息や遅延損害金の請求はストップします。しかし、交渉が長引いたり、債権者の方針によっては、和解成立までの延滞利息の一部が請求に含まれるケースもあります。
- 和解までの期間が長くなると、その間の利息を債権者が請求してくる
- 特に消費者金融系は厳しい対応を取ることがある
元本以外の手数料や費用が含まれていることも
任意整理では将来利息や延滞金のカットが期待できますが、元本は原則全額返済が基本です。さらに、以下のような費用が加算されていることもあります。
- 支払い遅延による事務手数料
- 送金手数料や管理手数料
- 保証料やその他の付随費用
これらが上乗せされることで、返済総額が増加する場合があります。
将来利息が一部残る和解条件もある
任意整理で「利息ゼロ」を期待していても、実際には交渉の結果、利息を一部継続する内容で和解するケースもあります。たとえば:
- 最初の1年だけ無利息、以降は利息5%で返済
- 返済額を抑える代わりに一部利息を認める形
このように、和解条件によっては返済負担が思ったより重くなることがあります。
債務整理・自己破産などの問題は弁護士法人ひばり法律事務所が解決分割期間が長いと返済総額が増えることも
返済を36回(3年)〜60回(5年)に分けるのが一般的ですが、分割回数を増やすことで管理費や送金手数料がかさみ、総返済額が増えることがあります。
また、一部の債権者は長期返済に対して保証料や調整金を求めることもあり、注意が必要です。
まとめ:返済額が増える理由は「和解の中身」にある
任意整理をしたのに返済額が増えたように感じる理由は、以下のような要因があります:
- 受任通知後の延滞利息が上乗せされている
- 元本以外の費用(手数料など)が含まれている
- 将来利息が一部継続している
- 長期分割による返済総額の増加
「任意整理=借金が減る」と思い込まず、和解の詳細条件を確認することが重要です。わからない点は、必ず弁護士に確認して納得してから和解に進みましょう。
任意整理を検討中の方へアドバイス
任意整理を依頼する際は、次の点を確認することで返済額の誤解を防げます:
- 事前に返済シミュレーションを見せてもらう
- 利息や手数料の有無を明確にする
- 分割回数と返済総額のバランスを考える
正確な情報と信頼できる専門家のアドバイスで、納得のいく債務整理を進めましょう。
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